研究内容
持続可能な未来を創る研究力と人材育成へのご支援をお願いします
2050年カーボンニュートラルの達成に向け、世界はエネルギー利用の抜本的な転換を求められています。とりわけ、CO₂・水素・メタンを高効率に変換し、クリーンエネルギーとして活用する技術は、地球環境問題の解決だけでなく、持続可能な社会や産業競争力の確立に不可欠な「国力の基盤」となる研究分野です。
当研究室では、理論計算化学や分子シミュレーションを中心とした先端的アプローチにより、CO₂、メタン、水素が関与する触媒反応や機能性材料の基本原理を原子・分子レベルで解明しています。自然界のエネルギー変換メカニズムを読み解き、その知見を応用して革新的な触媒や材料の理論設計を進めることで、
・ CO₂の有価物への資源化
・ 水素の高効率な製造・貯蔵・利用技術
・ メタンの低温変換プロセス
といった社会的に緊急度の高い技術課題に挑んでいます。
国力を支える「研究人材」の育成にも重点を置いています
私たちが重視しているのは、研究成果だけではありません。研究を通じて、次世代を担う計算化学・データ駆動型化学人材を育成することも、研究室の大きな使命だと考えています。学生や若手研究者が国際的に活躍できるよう、
・ 先端計算環境の整備
・ 実践的で高度な研究指導
・ 国際共同研究や研究交流の機会
を提供し、学際的な視野と創造的な問題解決能力を持つ科学者の育成に力を入れています。
高度な研究力と人材育成は、長期的に日本の競争力を支える最も重要な資産であり、その継続的な強化が不可欠です。
TRiSTAR が掲げる「トランスボーダー型研究者」を育てる研究室
TRiSTAR は、大学・国立研究開発法人・企業が連携し、専門性の深化と異分野・異業種の共創を同時に育むことで、これまでになかった価値を創出できる「トランスボーダー型研究者」を育成するプログラムです。
TRiSTAR が目指すのは、
・専門分野を長期的なビジョンを見据えて深化させていく「専門深化力」
・分野や組織の壁を越えて課題を俯瞰する「俯瞰力」
・研究グループを立ち上げ、個を伸ばして牽引していく「マネジメント力」
を兼ね備えたトランスボーダー型研究者の育成です。
当研究室では、この理念を実践し、学生が
・ 理論化学をベースとした化学 × 物理 × 情報 × 生命科学を横断する研究
・ 国際共同研究・異分野連携への挑戦
・ 社会課題を起点とした研究テーマ設定
を通じて、世界で通用する研究力と広い視野を身につけられる環境を整えていきます。
人材こそが、長期的に国の研究力と競争力を支える最大の資産であると、私は考えています。
※下の動画は、前職の筑波大学で作成されたものです(2024年当時、筑波大学助教)。
研究の推進と人材育成には、皆さまのご支援が必要です
挑戦的な研究を継続・発展させるためには、
・ 高性能計算機や研究設備の整備・増強
・ 学生を育成するための環境・機会の充実
・ 国際共同研究・海外研究交流の推進
・ 研究インフラ全般の整備
など、多面的な支援が求められます。
皆さまからのご寄付は、クリーンエネルギー技術の革新と、国力の源泉となる研究力・人材育成の両方を強力に支える力となります。
いただいたご支援は、研究設備の充実、学生の育成、国際連携の促進など、未来社会の発展に直結する研究基盤の整備に大切に活用させていただきます。
ともに未来をつくる力を
持続可能な地球環境と、次世代の科学技術人材の未来をともにつくるために、
皆さまのお力添えを心よりお願い申し上げます。