研究内容
柔らかい物質の研究
人工細胞膜への化学物質の影響
実際の細胞膜は複雑で、細胞スケールでの現象を観察するには良い反面、分子スケールの現象を確かめ推測するには難しい場合があります。私たちは、細胞膜の基本構造であるリン脂質二分子膜を人工的に作製し、その膜への化学物質の影響を確かめ、細胞膜への分子スケールでの影響を明らかにする研究をしています。例えば、アセトニトリルと呼ばれる人体に有害な分子が、リン脂質膜を破壊するなどの現象を観察してきました。
このような研究は、分子スケールから私たちの健康を考える第一歩になると考えられます。
機能性ゲルの研究、開発
私たちは、高分子網目構造が液体を含む高分子ゲルの研究をしています。例えば、ゼリーやコンタクトレンズなどもゲルの一種です。特に、環境に優しい素材を用いて体積が変化するゲルをつくり、モーターなど硬いアクチュエータに変わるソフトアクチュエータを開発することや、構造色と呼ばれる微細構造に起因する発色現象を活用することで、ソフト圧力センサを開発する試みを行っています。
これらの研究は、家庭内で動作しても危険性が低く、静音で動作する柔らかいロボットなどへの応用が期待されます。