研究内容
世界中の外科医とその患者さんを喜ばせる製品で世界中の手術をより簡単、短時間、安全に
日本国内で毎年12万件以上行われている消化器がん手術をより簡単、短時間、安全にし、消化器外科医の負担を減らしていくために全く新しい方法の消化管吻合の開発が必要であると考えアイデアを温めてきました。
消化管吻合の新しい方法のコンセプトとして
①研修医にでも使用できる
②作業時間が短い
③接着後に絶対に漏れない
の3つが重要であると考えました。
最も考えやすいのは、消化管の粘膜層と筋層が自らの治癒力で完全に癒合するまでの2週間、吻合すべき消化管の粘膜層、筋層同士をガッチリと固定し、どんな力が働いてもずれないシート状の構造で、2週間後以降に生体内で分解吸収されるものでした。
海洋生物からヒントを得た水中接着剤の原理を応用した接着性シートを開発
共同研究者である東京大学工学部の江島広貴教授が研究してきた「海洋生物からヒントを得た水中接着剤の原理」を応用した接着性シートを開発しました。
2023-2025年科研費:基盤(C)「高接着強度水中接着剤を応用した消化管吻合用シートの開発」
すでに現在臨床で使われている接着性のあるシート状の製品の5-10倍の接着強度を達成しています。
さらにこの研究内容で国の医療機器に特化した研究開発費を補助している機関であるAMED(エーメド) 令和7年度 次世代ヘルステック・スタートアップ育成支援事業に採択されました。
国のお墨付きを得ている研究ですが、この製品を1日も早く世界中の外科医とその患者さんに届けるにはまだまだ費用が不足しています。
ご協力どうかよろしくお願いします。