歯を磨かなくても虫歯や歯周病にならないヒトの口腔内から発見されたL8020乳酸菌のパワー
ヒトの口腔内には700種類の細菌がいて善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類されます。
悪玉菌の代表である歯周病菌は歯周病との関連の深さからレッドコンプレックス、オレンジコンプレックス、イエローコンプレックスなどに分類されています。
これを「歯周病菌ピラミッド」と言います。
歯周病と1番関連しているレッドコンプレックス3種類全て、次に関連しているオレンジコンプレックス10種類のほとんどがグラム陰性菌です。
一方で善玉菌のStreptococcus mitisなど3種、そして発酵食品を作ってくれる乳酸菌、酪酸菌、納豆菌は全てグラム陽性菌です。
食道癌患者さんの口腔内を善玉菌優位の環境にすることがもたらす可能性
これまで20年以上にわたり食道癌になってしまった患者さんたちの治療に携わってきました。
食道癌になってしまう危険因子には
1.長い喫煙歴
2.長い飲酒歴
3.飲酒で赤くなる(フラッシャー)
4.野菜、くだものが少ない食生活
5.歯周病
があります。
これまで診てきた食道癌患者さんの多くが重度の歯周病菌を抱えていました。これまで続けてきた私の研究で食道癌患者さんの口腔内を善玉菌優位の環境にすることでたくさんのメリットがある可能性が高いことを証明してきました。
1.食道癌術後の合併症を減らせる
2.食道癌術後の再発を減らせる
3.食道癌になるリスクを減らせる
どうすれば口腔内を歯周病菌ではなく善玉菌優位の環境にすることができるかを考えていたときに、たまたまドラッグストアで発見したのがL8020乳酸菌を含むオーラルケア商品でした。
広島大学歯科の二川浩樹教授が「歯を磨かなくても虫歯や歯周病にならないヒトがいるのはなぜか?」という疑問から、そういうヒトの口腔内にいた乳酸菌42種類を分離して、その中で最も虫歯菌と歯周病菌をやっつける能力が高い乳酸菌を見つけました。それがL8020乳酸菌です。
二川教授のこれまでの研究で、このL8020乳酸菌が出す特定の物質が虫歯菌と歯周病菌をやっつける能力が高いことがわかっていますが、この物質が食道癌細胞だけでなく胃癌細胞、肺癌細胞、膵癌細胞の増殖を抑える能力があることもわかりました。
研究費サポートのお願い
ヒトが罹りうる8大疾患全てに歯周病が関わっていることが証明されてきており、まさに「万病のもと」です。
このL8020乳酸菌を含むオーラルケア商品で口腔内を歯周病菌ではなく善玉菌優位の環境にすることが食道癌だけでなく糖尿病、認知症、動脈硬化、感染症などありとあらゆる病気のリスクを下げる可能性が高いことがわかってきています。
しかし実際、本当にそうなのかは何千人の使ったヒトと何千人の使ってないヒトを比較する大規模な研究が必要ですが研究費が全く足りていません。
どうか、皆さまの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
