研究内容
がん治療の未来を切り拓くために
私たちの研究グループでは泌尿器科のがんに関する研究を行っています
前立腺がんは、現在、日本人男性が新たに診断されるがんの中で最も多いものです。高齢化が進むにつれて、患者数は今後さらに増えると予想されています。初期には治療しやすいがんですが、進行すると薬が効きにくくなり、治療が難しくなることがあります。
腎臓がんも増加傾向にあり、最近では免疫の力を活用した新しい治療法が登場しました。非常に効果的な一方で、副作用が強かったり、治療費が高額になるなどの課題もあります。
膀胱がんや腎盂・尿管がんなどの「尿路上皮がん」は、長い間、薬による治療の進歩がほとんどありませんでした。しかし2024年には画期的な新薬が登場し、希望が広がっています。ただし、進行したがんに対しては根本的な治療には至らず、早期に治療しても再発や転移のリスクが高いという問題も残っています。
そのほかにも、精巣にできるがんや、お腹の奥にある「後腹膜」という場所にできる肉腫など、さまざまながんに対して手術や薬物療法を行っています。
私たちは、こうした進行がんを含め、すべてのがんに対して「根治=完全に治す」ことを目指した治療体系の確立を目標としています。そのために、日々、基礎研究と臨床研究の両面から取り組んでいます。
がん研究を行う、熱意ある若手研究者を育成したい!
私たちの研究は、多くの人の力によって支えられています。研究の全体を統括する私のほかにも、若手研究者を育てる助教、実験環境を整える実験助手、そして日々学びながら研究に取り組む博士課程の大学院生たちがいます。特に大学院生は、私たちにとってかけがえのない存在です。彼らが博士号取得後も研究を続けてくれるかどうかは、日本の科学の未来に直結する重要な課題です。
かつては製薬企業から研究費をいただくこともありましたが、現在ではそのような支援はほとんどなくなり、研究費は公募制となっています。全国の研究者が限られた資金をめぐって競い合い、多くはごくわずかな予算で地道に研究を続けているのが現状です。
実験には高価な機器や消耗品が必要です。近年の物価上昇や円安の影響で、これらの費用はますます高騰しています。こうした状況の中でも、優秀で情熱ある若い研究者が、一定の資金のもとで自由に研究できる環境を整えることが、科学技術立国・日本の再生につながると信じています。
皆様のご支援が、未来の医療をつくります。どうか、研究へのご寄付をご検討お願いいたします。


