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医療

泌尿器がんの未来を切り拓く:根治を目指した病態解明と治療開発

泉 浩二 准教授 イズミ コウジ
所属
金沢大学 泌尿器集学的治療学
研究分野
泌尿器科学
キーワード
泌尿器癌、前立腺癌、腎癌、尿路上皮癌、膀胱癌、精巣癌

私たちは、前立腺がん・腎がん・尿路上皮がんといった泌尿器がんに対して、それぞれの特性に応じた新しい治療法の開発に取り組んでいます。
- 前立腺がんでは、治療に抵抗を示すようになった進行がんの状態を詳しく調べ、どのような病態でも「根治=完全に治す」ことを目指せる新しい治療法の開発を進めています。
- 腎がんでは、免疫の力を活用した新しい治療法が登場していますが、効果のばらつきや副作用も課題です。私たちは、こうした治療の有効性や副作用を見極める方法を開発し、より効果的で無駄のない治療ができるよう目指しています。
- 尿路上皮がん(膀胱がん・腎盂尿管がんなど)では、がんが転移する仕組みを解明し、転移を未然に防ぐ新しい治療法の開発に取り組んでいます。
これらの研究は、がんに苦しむ患者さんが一人でも多く、安心して治療を受けられる未来をつくるための挑戦です。


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研究概要 前立腺癌.jpg (212 KB) 研究概要 腎癌.jpg (199 KB) 研究概要 尿路上皮癌.jpg (218 KB)
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泉 浩二 准教授 イズミ コウジ
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研究内容

がん治療の未来を切り拓くために

私たちの研究グループでは泌尿器科のがんに関する研究を行っています

 前立腺がんは、現在、日本人男性が新たに診断されるがんの中で最も多いものです。高齢化が進むにつれて、患者数は今後さらに増えると予想されています。初期には治療しやすいがんですが、進行すると薬が効きにくくなり、治療が難しくなることがあります。
 腎臓がんも増加傾向にあり、最近では免疫の力を活用した新しい治療法が登場しました。非常に効果的な一方で、副作用が強かったり、治療費が高額になるなどの課題もあります。
 膀胱がんや腎盂・尿管がんなどの「尿路上皮がん」は、長い間、薬による治療の進歩がほとんどありませんでした。しかし2024年には画期的な新薬が登場し、希望が広がっています。ただし、進行したがんに対しては根本的な治療には至らず、早期に治療しても再発や転移のリスクが高いという問題も残っています。
 そのほかにも、精巣にできるがんや、お腹の奥にある「後腹膜」という場所にできる肉腫など、さまざまながんに対して手術や薬物療法を行っています。
 私たちは、こうした進行がんを含め、すべてのがんに対して「根治=完全に治す」ことを目指した治療体系の確立を目標としています。そのために、日々、基礎研究と臨床研究の両面から取り組んでいます。

がん研究を行う、熱意ある若手研究者を育成したい!

 私たちの研究は、多くの人の力によって支えられています。研究の全体を統括する私のほかにも、若手研究者を育てる助教、実験環境を整える実験助手、そして日々学びながら研究に取り組む博士課程の大学院生たちがいます。特に大学院生は、私たちにとってかけがえのない存在です。彼らが博士号取得後も研究を続けてくれるかどうかは、日本の科学の未来に直結する重要な課題です。
 かつては製薬企業から研究費をいただくこともありましたが、現在ではそのような支援はほとんどなくなり、研究費は公募制となっています。全国の研究者が限られた資金をめぐって競い合い、多くはごくわずかな予算で地道に研究を続けているのが現状です。
 実験には高価な機器や消耗品が必要です。近年の物価上昇や円安の影響で、これらの費用はますます高騰しています。こうした状況の中でも、優秀で情熱ある若い研究者が、一定の資金のもとで自由に研究できる環境を整えることが、科学技術立国・日本の再生につながると信じています。
 皆様のご支援が、未来の医療をつくります。どうか、研究へのご寄付をご検討お願いいたします。

研究内容(前立腺癌)
グループの研究業績1
グループの研究業績2