視覚化技術を用いた糖尿病足潰瘍マネジメント確立への挑戦

大江 真琴 教授
金沢大学
医薬保健研究域

研究分野: 創傷看護学、看護理工学

研究概要

糖尿病足潰瘍は、糖尿病患者の足部に発生する足病変の一つであり、重症化すると足切断などの身体予後や生命予後に影響するため、予防や早期治癒が重要である。世界的に糖尿病患者数は急増しており、合併症である糖尿病足潰瘍のマネジメントの確立は国境を越えた喫緊の課題となっている。
 我々はサーモグラフィを用いた糖尿病足潰瘍リスク状態の視覚化、治癒過程をモニタリングし点数化するスケール「DMIST」による糖尿病足潰瘍治癒過程の視覚化に取り組んできた。これらの視覚化技術に自動判定機能やリモート機能を取り入れ、地域や国を超えて、誰もがタイムリーに適切なケアを受けられる社会の実現を目指す。