研究者・大学名一覧

研究者・大学名一覧

研究者/大学

カナ

所属研究機関

  • 久保 豊准教授
    クボ ユタカ
    金沢大学
    人間社会学域

    研究分野: 映画研究、映画批評、映画史、クィア・スタディーズ、日本研究、ジェンダー、セクシュアリティ、老年学、食文化

  • 小林 伸英助教
    コバヤシ ノブヒデ
    金沢大学
    医薬保健研究域医学系細菌学

    研究分野: 細菌学、免疫学

    研究概要

    ボツリヌス菌は生後約1歳未満の乳児に感染し、腸内で毒素を作り致死的な麻痺を引き起こします。一方で、成人には通常感染しません。例えば本菌の芽胞はハチミツに含まれることが知られており、赤ちゃんには与えないよう警告がなされていますが、大人はいくらハチミツを食べても全く感染しません。これはなぜでしょうか?
    1980年台初頭の研究から、腸内細菌が感染防御に重要であると考えられているものの、その後動物モデルを用いた感染実験は報告されておらず、詳細なメカニズムは現在でも不明なままです。
    本研究は、「なぜ乳児だけがボツリヌス菌に感染してしまうのか」という半世紀近くにわたる謎を解明し、新規の治療・予防法の開発につなげることを目的とします。
    当研究室では、現在(おそらく)世界で唯一ボツリヌス菌の感染実験を実働しており、無菌マウスやヒト乳児糞便移植マウスを駆使して、実際の感染状態における腸内細菌・宿主・病原体の相互作用を研究しています。ボツリヌス菌という特殊な感染機構を持つ病原体を介して、乳児型から成人型へと腸内細菌叢が変遷していくことの生物学的な意義についても迫ることができると考えています。

  • 小林 正和教授
    コバヤシ マサト
    金沢大学
    医薬保健研究域保健学系

    研究分野: がん、がん治療、放射線治療、イメージング学、放射線生物学、核医学

    研究概要

    我々は、生体内の様々な病変を超早期に検出可能なイメージング法の開発を行っています。特に、α線、β線等を用いた放射線内照射とX線等を用いた放射線外照射を利用したがんの放射線治療における治療効果増強法と副作用軽減法の開発に取り組んでいます。また、数十年後にはがんよりも致死率が問題になる薬物耐性菌感染症では、抗菌剤などの薬物療法の効果がなくなるため、薬剤耐性菌感染症を克服するために放射線治療の適応を考え、放射線内照射による薬剤耐性菌治療法を研究しています。

  • 紺野 宏記准教授
    コンノ ヒロキ
    金沢大学
    ナノ生命科学研究所

    研究分野: 生化学、分子生物学、生物物理学

    研究概要

    タンパク質の翻訳後修飾の1つであるユビキチン化は、細胞内タンパク質の選択的分解、DNA修復、細胞周期、転写、翻訳、シグナル伝達、免疫などほぼすべての生命システム(細胞内プロセス)の制御に関与しています。このため、ユビキチン化による細胞内プロセスの制御機構の異常は、癌、神経疾患、ウイルス感染症などの疾病の発症に深く関与しています。標的タンパク質にユビキチンを付加する役割はユビキチンリガーゼ(E3)が担っており、E3の1つであるE6APは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染によるウイルス由来のE6タンパク質と結合すると癌抑制因子p53をユビキチン化してプロテアソームによるp53の分解を促進し、結果的に p53 の機能を喪失させます。現在、E6APおよびE6によるp53のユビキチン化は子宮頸がんの主要因であるとこも明らかになっています。本研究では、高い空間・時間分解能を併せもつため、タンパク質の形状とその動きを同時に観察できる高速原子間力顕微鏡(高速AFM)を用いて、E6AP/E6/p53複合体がどのように構築され、E6がどのようにE6APのユビキチン化活性を促進するかを明らかにすることを目指します。さらに、高速AFMを使ってE6APとE6の相互作用や構造動態に影響を与える化合物の探索も行い、将来的には子宮頸がん選択的に効く創薬開発への貢献も視野に入れて研究を行います。

  • 佐川 拓也准教授
    サガワ タクヤ
    金沢大学
    理工研究域

    研究分野: 古気候・古海洋学

    研究概要

    いま地球気候は人間活動によって大きく変化しようとしています。しかし、人間が活動を開始する以前にはもっと激しい気候変動が起こっていたこともわかっています。
    人間活動に伴う気候変化を正しく評価するには、元来地球が持つ自然の変動リズムやそのメカニズムを理解する必要があります。当研究室では、海に生息する小さなプランクトンの化石から過去の海洋環境の変化を読み取り、地球気候の変動メカニズムを理解しようと研究を行っています。

  • 佐々木 素子准教授
    ササキ モトコ
    金沢大学
    医薬保健研究域 医学系 人体病理学

    研究分野: 人体病理学

    研究概要

    原発性胆汁性胆管炎(PBC)を中心に、細胞老化とオートファジー異常に着目して肝胆道系疾患の病態解明を行う。成果を診断治療に有用なバイオマーカーや新規の治療法の開発につなげる

  • 塩田 友果特任研究員(日本学術振興会特別研究員PD)
    シオタ ユカ
    金沢大学
    医薬保健研究域医学系

    研究分野: 社会科学、小児発達学

    研究概要

    自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)は社会性の障害を特徴とする発達障がいです。ASDの診断基準を満たさないものの、他者の思考や感情を理解することが難しく、社会的コミュニケーションに困難を抱えやすい方たちは、ASDグレーゾーンと呼ばれます。発達早期にASDグレーゾーンを識別し、こうした生きづらさを抱える人たちを適切な支援に繋げることが求められていますが、これまでに有用なバイオマーカーは報告されていません。本研究では、ASDグレーゾーンの遺伝要因と他者の心の類推に関する神経基盤を明らかにし、特異的なバイオマーカーを確立することで、適切な支援につなげることを目的としています。

  • ジェンキンズ ロバート准教授
    ジェンキンズ
    金沢大学
    金沢大学・理工学域・地球社会基盤学類・地球惑星科学コース

    研究分野: 地球科学,古生物学,古地磁気学,地質学,海洋生物学

    研究概要

    2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震によって,能登半島の外浦(北西海岸)は歴史記録に類をみない4mを超える隆起が引き起こされ,珠洲市と能登町を中心とした内浦(東海岸)には津波が襲来した.これらによって海底環境や海洋生態系に大きな影響を与えた.その実態を把握し,継続的な生態系・環境の回復過程を追跡する.
    本研究では,能登半島地震の最大の特徴である「隆起」と「津波」による影響評価を行うべく,輪島地域と,能登町-珠洲地域の2地域において,生物学的・地球化学的・地質学的分析を駆使して,生物相,生態系,水(海水・海底下の間隙水),海底(岩礁・堆積物)を総合した生物―地球―化学環境の変化を明らかにする.

    金沢大学・理工学域・地球社会基盤学類・地球惑星科学コースおよび国際基幹教育院の教員有志による研究チームで活動します.

    参画教員
    ジェンキンズ ロバート (地球惑星科学コース)
    佐川拓也(地球惑星科学コース)
    臼井洋一(地球惑星科学コース)
    佐藤圭(国際基幹教育院)

  • 杉谷 加代准教授
    スギタニ カヨ
    金沢大学
    医薬保健研究域 保健学系 病態検査学講座

    研究分野: 神経化学 中枢神経再生

    研究概要

    魚類では中枢神経の優れた再生・治癒能力が認められる。魚類では視神経や脊髄に損傷を受けても神経細胞の軸索再生が見られ,機能的にも完全な回復が認められる。本研究では,視神経損傷後に最初に起こる分子の発現が,再生・修復のカスケード反応にどのような役割を果たすのか,を中心に解明を目指し、哺乳類への応用への手掛かりとしたい。

  • 當摩 哲也教授
    タイマ テツヤ
    金沢大学
    ナノマテリアル研究所 創エネルギーデバイス開発グループ

    研究分野: 太陽電池,有機薄膜太陽電池,ペロブスカイト太陽電池,有機電子デバイス

    研究概要

    我々チームは,イオン液体添加技術によりペロブスカイト太陽電池の長寿命化に成功している。さらに,半透明モジュールやタンデムモジュールの開発を展開している。これにより安価・高性能・長寿命なフィルム太陽電池が実現でき,我々の力でエネルギー問題・環境問題のゲームチェンジを目指している。